アメリカの学費は高くなる傾向があり、学費などの節約になる2年制コミュニティカレッジに進学する人が増えています。カリフォルニア州立大学の学費と、コミュニティカレッジから編入した場合では費用が大きく異なります。
下記が、コミカレ経由の場合と、4年制大学に直接入学した場合の学費の比較表です。
コミカレ(2年間)→大学(2年間) | 大学(4年間) | |
---|---|---|
コミカレ | 160~200万円(2年間) | – |
カリフォルニア州立大学 | 600~1100万円(2年間) | 1200~2200万円(4年間) |
合計 | 760~1300万円 | 1200~2200万円 |
目次
学費や生活費は立地や大学の種類で大きく変わります
アメリカは留学先として人気が高く、毎年世界中からたくさんの人がアメリカの大学に編入したり入学しています。多様性豊かな人と一緒にアメリカでの学生生活を送りたいが、留学費用が一体いくらになるか悩んでいる人も多いです。
日本人がアメリカにある大学に通う場合、学費や家賃、生活費や教材費などさまざまな費用がかかります。費用は大学や生活するエリアによって大きく異なります。留学費用に関して思い浮かぶのは学費で、学費は大学によって差が開きます。州立なのか私立なのか、研究大学なのかなど大学の種類にもよります。
なお、カリフォルニア州にはいくつか州立大学システムがあり、UCLA やUC Berkeleyなど世界的に知られている大学を含むカリフォルニア大学や、カリフォルニアにおいて最も歴史のある州立大学San Jose State Universityなどを含むカリフォルニア州立大学があります。
都会と地方でも費用は異なります
例えばカリフォルニア大学ロサンゼルス校の場合、約43,500ドルになります。州立大学の中でも、カリフォルニア大学ロサンゼルス校になると博士課程プログラムがあり、いろいろな研究に取り組んでいます。
一般的に州立大学の学費は40,000ドルぐらいです。
実務的や実践的教育に力を入れており博士課程プログラムがないような州立大学や、田舎にある大学になると比較的低予算で通学することができます。
博士課程プログラムを持っている州立の研究大学の場合、カリフォルニア大学バークレー校で約44,000ドルです。博士課程のない州立大学や田舎の州立大学の場合、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で約17,000ドルになります。
2年制大学を利用する人がたくさんいます
2年制大学はコミュニティカレッジと呼ばれており、日本では短期大学などと訳されることがあります。短期大学というよりも、高校と4年制大学の間にある学校という位置付けになります。
多くのコミュニティカレッジの学費は年10,000ドルと比較的安くなっているのでお得です。
そのため、学費を抑えるために最初にコミュニティカレッジに2年間通い、4年制大学の3年次に編入する人が多くいます。
コミュニティカレッジの学費例として、エドモンズコミュニティカレッジは約9,500ドルです。エルカミノカレッジは約10,030ぐらいドルになります。
コミュニティカレッジも地域によって費用が異なります
コミュニティカレッジの学費も地域によって異なります、サクラメントにあるSacramento City Collegeの場合は留学生の授業料として1単位326ドルです。年間24単位で年2学期を履修する場合、年間授業料は7,848ドルです。生活費は1万5,000ドル程度ですので、合計2万5,000ドルほどかかります。
サクラメントから離れて郊外にあるSierra Collegeの場合、1単位は279ドルです。年間授業料はだいたい6,696ドルになり、ここでは寮を利用することができます。年間費用は7,400ドルになるので、いろいろな費用を入れると合計2万ドル前後になります。
教材費なども必要です
コミュニティカレッジから州立大学に編入する場合、例えばSierra Collegeの2年+カリフォルニア州立大学の2年で12万ドル(4万ドル+8万ドル)です。
学費以外にも教材費などが必要で、授業で使う教材はコストがかかるものが多いです。新書ですと1年間で約1,000ドルになりますが、中古なら新書の半額ぐらいで購入することができます。
教材は学校にあるブックストアで購入することができ、受講する授業ラベルが貼ってある棚に教科書が揃っているので便利です。品質にバラツキがありますが値段がそれほど変わらないので、売り切れることがあります。オンラインでも購入することができ、中古が多く売られています。
教材費は工夫することで節約できます
学生間で教材を売買していることも多く、いらなくなった教科書を大学のSNSに投稿して売買することが可能です。欲しい教材を売却する人がすぐに見つかるわけではないですが、格安で手に入れることができます。
教材をデータで購入すると、友人とお金を出しあい購入することができるので便利です。パソコンやタブレットにダウンロードすると、持ち運びするのに便利で使い勝手も良いでしょう。
近年アメリカの大学でもペーパーレス化を推進しており、教科書や資料などはすべてデータとして講師から送られてくるケースも多いです。工夫するといろいろな教材費を節約することができます。
大学編入にはいくつか条件があります
カリフォルニア州立大学に編入するにはいくつか条件があり、コミュニティカレッジにおける単位を習得しなければなりません。必要GPAについてカリフォルニア州の住民の場合2.0ですが、州外の生徒になるともっと高い成績が必要です。一般的に3.0求められるケースが多いですが人気校になると4.0に近い数値が実際には必要です。
また、単位として認められる科目60単位をコミュニティカレッジにおいて履修していることが必要です。必要GPAは2.8で、英作文関係が2コースになります。数学は1コースで他のコースについてC以上の成績が必要になります。
専攻を決めておくと、カリフォルニア州立大学などに編入できるプログラムTAGに参加可能です。
滞在費は共同生活で抑えられます
滞在費について家賃は住むエリアによって差が生じます。ロサンゼルスのような大都市になると、コストは高くなり中小規模都市や田舎なら安く抑えることが可能です。滞在方法によって費用は異なりますが、アメリカの学生に多いのはルームシェアや寮になります。学生同士で生活すると、費用をかなり抑えることが可能です。ルームシェアの場合、アパートで他の何人かと一緒に生活します。
ベッドルームについて2~3人でシェアするケースが多く、自分のプライベートルームを持つこともできます。家賃は毎月現金か小切手で支払うことが多く、口座引き落としはそれほどありません。カリフォルニア州のロサンゼルスの場合、700ドル/月からが一般的です。
大都市は生活費がかかります
生活費も必要で、食費や生活雑貨、娯楽などがあげられます。大都市では生活費は高くなり、遊べる場所が多いのでお金を使うことが多いです。田舎の方になると生活費も安く抑えることができ、遊ぶ場所が少ないので無駄使いをすることは少ないでしょう。
大都市の場合$500~600/月が必要になります。大学に徒歩で通学できる場合交通費は不要です。学校から離れたところに住んでいると、バスや車で通うと交通費がかかります。バス代やガソリン代は州によって税金が違うので注意が必要です。カリフォルニア州におけるガソリン税金や自動車保険料は高いですが車がないと不便です。
まとめ
アメリカの大学進学の方法として、高校を卒業した後4年制大学に進学せずに、コミュニティカレッジに進学してから4年制大学に編入する選択する人が多くいます。その方が結果的に授業料を節約することが可能です。