ロサンゼルスのコミュニティカレッジへ留学を果たそうと考えられているのであれば、まずそれぞれのカレッジの特徴を掴んでおく必要があります。また卒業後の進路や在学中の学費などをしっかりと調べておかなければなりません。
サンタモニカカレッジ(Santa Monica College)
サンタモニカカレッジは、1929年に設立されました。州立の2年制大学として有名です。このコミュニティカレッジには80以上もの専攻がありますので、自分の方がすぐに見つかるのではないでしょうか。卒業後は先行したコースに応じて様々な職業が用意されています。
カリフォルニア州には112のコミュニティカレッジがありますが、その中でも編入される学生数が多い大学として有名です。ここで2年間しっかりと学習をした後に、4年制の大学へ編入されるコースを希望する人たちが絶えません。
授業料は一学年で総額28,775ドルかかります。授業料が1年間24単位取得で9,000ドルです。滞在費が12,556ドルかかります。その他の費用の8,291ドルを合計すると、28,775ドルということになります。
エルカミーノカレッジ(El Camino College)
エルカミーノカレッジは州内の4年制大学への編入コースが大変な人気です。いきなり4年制の大学へ進学するのは困難な人たちでも、こちらのカレッジで2年間学習することにより、4年制大学へ進学することができます。
エルカミーノカレッジの大きな特徴は、国内最大級の2年制の大学であるということです。例えばUCLAや南カリフォルニア大学への進学ができるということで大変な人気になっています。留学生は定期的にアカデミックカウンセラーと面談をするシステムがあります。
学生数は34,000名程度です。そして気になる学費ですが、総額で1万ドルくらいの費用がかかります。卒業後は様々な分野への進出が可能です。
セリトスカレッジ(Cerritos College)
ロサンゼルス周辺のコミュニティカレッジはその数が大変充実しています。数があまりにも多いのでその中からどれを選んだらいいのか迷ってしまうほどです。ロサンゼルスのコミュニティカレッジの中で有名なところを19個選んで、カレッジの特徴、卒業後の進路、在学中の学費などをチェックしておきましょう。
まず一番目にはセリトスカレッジがおすすめです。こちらのカレッジの大きな特徴はフルタイムで働いている学生の割合が34%もいるということです。ですから日本から留学する場合でも、アルバイトが比較的やりやすいカレッジということになります。
しかしながらアメリカ合衆国でアルバイトをするためには、その前に必要なビザを取得しておかなければなりません。ワークビザの取得は案外難しいです。アメリカでは弁護士が重要な職業として尊敬されていますがたくさんの弁護士を見つけることができます。アメリカでワークビザを取得する場合には大抵これらの弁護士に相談することから始まります。
セリトスカレッジの学費は1年間で約7000ドルかかります。日本円では70万円以上の金額に相当します。卒業後の進路は様々な分野が用意されていますので安心です。
サイプレスカレッジ(Cypress College)
サイプレスカレッジは1966年に設立された2年制のコミュニティカレッジです。オレンジカウンティ郊外に位置しますが、アジア人街の近くですから日本人留学生は快適に過ごせます。
このカレッジの特徴は四年制大学編入に必要なベーシッククラスの取得が可能であるという点です。それから職業的なプログラムが大変充実しています。
60単位を取得すれば卒業できますが、2年間ほどかかります。入学金が46ドル、学費は60単位を修得するのに19,380ドルかかります。
イーストロサンゼルスカレッジ(East Los Angeles College)
イーストロサンゼルスカレッジはLAダウンタウンの東側にあります。ロサンゼルスのダウンタウンから、車でわずか10分で到着します。大学の特徴はヒスパニック系の学生が3分の2を占めていることです。白人の学生はほとんどいませんので、日本人留学生も快適に過ごせます。
イーストロサンゼルスカレッジは1945年に創立されました。現在学生数が38,000人というところですが、学生対教授の比率が48対1となっています。一人の大学教授が48人の学生の面倒をみるという計算になります。
学費は1学年間30単位取得の場合、19,734ドルの費用が発生します。
フラートンカレッジ(Fullerton College)
フラートンカレッジの特徴はフルタイムの学生が多いということではないでしょうか。留学生はすべてフルタイムの学生であるということです。フルタイムの学生の割合が36%に達します。やむを得ずパートタイムで働いているような学生さんもいるようです。
1年間にかかる費用が気になりますが、平均して1年間に7,000ドルくらいの費用はかかるといわれています。日本円にして70万円を超える金額となります。アメリカ留学では学費と寮、食事の費用の他に教材費がかかります。
グレンデールコミュニティカレッジ(Glendale Community College)
グレンデールコミュニティカレッジは、大変眺めの良い場所に建設されています。カレッジからロサンゼルスの一部を見渡すことができる、落ち着いたロケーションです。グランデールの町は人口20万人程度です。ロサンゼルス市街から北東に10マイル離れた場所にあり、治安がよいので安心です。留学生たちはここで勉強に打ち込むことができます。
キャンパスは比較的小さな規模ですが、大学のスタッフは皆親切で過ごしやすいカレッジです。4年制大学への編入システムも充実しており、進学の前にこのカレッジで勉強する人たちも多いです。
生徒の数は約15,000人といわれています。気になる学費は授業料が12単位で6,500ドルです。滞在費とその他の費用を合計すると、1年間に22,000ドルくらいは必要です。
ロサンゼルス・ピアスカレッジ(Los Angeles Pierce College)
ロサンゼルスピアスカレッジはキャンパスが広いので有名です。そこにはさまざまな樹木が植えられ、お花畑やガーデンがありますので、学習の合間に頭を休めるのに最適です。ここでは23,000名の学生が100以上の専門コースを受講しています。卒業後はコースに応じて様々な分野に進出できるということです。
年間の授業料は8694ドル〜となっています。
パサデナシティカレッジ(Pasadena City College)
パサデナシティカレッジはおしゃれで閑静な住宅街に位置しています。日本からの留学生でもアメリカの生活を楽しみながら、同時に楽しく勉強ができる理想的な環境です。留学生のサポート体制が充実しており、秋学期がスタートする1ヶ月前からオリエンテーションを行ってくれます。このオリエンテーションに参加することで、その後の進路が見えてくるのではないでしょうか。
キャンパス内では、毎月、フリーマーケットなどのイベントが盛んに開催されています。勉強と遊びの両方が楽しくできる、理想的なカレッジであるということができます。
約3万人の学生さんがここで学習をしています。学費は1年間で8340ドル〜です。
カレッジ・オブ・キャニオンズ(College of Cannyons)
ロサンゼルス郊外のカリフォルニア州サンタ・クラリタにあるコミュニティカレッジです。TOEFLスコアが無くても入学可能です。
サンタ・クラリタは郊外のため治安が非常に良く、安全面を重視される方におすすめです。
ロングビーチシティカレッジ(Long Beach City College)
ロングビーチシティカレッジのフルタイムの学生の割合は41%です。ここでは半数くらいの大学生がパートタイムのアルバイトで生活しているようです。フルタイムの学生とは、アルバイトを全くやっていない学生を指します。
卒業後はさまざまな分野で活躍できますが、このカレッジでは様々なスポーツが盛んです。スポーツの好きな人たちにとっては天国です。学費は1年間で約7,000ドルくらいかかります。
ロサンゼルスシティカレッジ(Los Angeles City College)
ハリウッドで勉強したいならロサンゼルスシティカレッジが一番です。このカレッジは1929年に創設されました。よく比較されるのはUCLAですが、2019年に創設され創立100周年でとても盛り上がりました。いずれにしてもアメリカの中では比較的長い歴史を持っている学校です。
ロサンゼルスシティカレッジの大きな特徴を並べると、映画業界の中心、ハリウッドに位置しているということです。それから、カレッジの規模が小さいのでクラスで学習しやすいという特徴を持っています。そしてエンターテインメント関係の施設、機材が充実していることで有名です。
気になる学費ですが、毎年値上がりの傾向です。現在のロサンゼルスシティカレッジの1単位の授業料は2020年時点で328ドルです。教材費を含めると1年で約10,038ドルかかります。
ロサンゼルスハーバーカレッジ(Los Angeles Harbor College)
ロサンゼルスハーバーカレッジはゴルフ場やビーチから数分の距離にあります。学生数が比較的少ないのでアットホームな環境が特徴です。学生一人に対してしっかりとサポートすることで有名です。
ロサンゼルスの中心地から車で40分かかります。年間授業料が9,000ドルくらいかかりますので準備をしておかなければなりません。
ロサンゼルスミッションカレッジ(Los Angeles Mission College)
ロサンゼルスミッションカレッジはカリフォルニア州サンタ・クララにあります。カリフォルニア州サンタ・クララ人口約12万人の中規模な街です。シリコンバレーの中心に位置しているために、数多くの外資企業がそこで活動をしています。ハイテク企業や産業が集中しているのも大きな特徴です。半導体の製造では世界一ではないでしょうか。
このカレッジで2年間の単位を取得した後に、4年制の大学への編入試験を受けるというのが流れです。いきなり4年制の大学に進学するのはなかなか難しいですが、このカレッジでしっかりと4年間勉強すれば、それで簡単に4年制大学に進学することができます。
州外の学生が納めなければならない学費は、年間で6,000ドルくらいです。海外からの留学生も1年間で6,000ドルくらいの費用がかかるということです。
ロサンゼルス・サウスウェストカレッジ(Los Angeles Southwest College)
ロサンゼルスサウスウェストカレッジの大きな特徴は、フルタイムの学生の割合が19%と少ないということでしょう。ということは他の学生さんたちはアルバイトをして生活をしているということになります。日本からの留学生たちも気軽にアルバイトができるような環境であるということができます。
ロサンゼルスサウスウェストカレッジの学生数は約6,900人です。キャンパスの面積は0.3平方キロメートルで、寮の設備はありません。秋学期と春学期の二学期制を導入しています。年間の学費は8,000ドルくらいかかります。
ロサンゼルス・トレードテクニカルカレッジ(Los Angeles Trade Technical College)
ロサンゼルストレードテクニカルカレッジの学生数は約15,000人です。学生寮はありませんので自分で準備をしなければなりません。こちらのカレッジも、秋学期と春学期の2学期制です。1年間でおよそ8,000ドルがかかると言われています。
ロサンゼルストレードテクニカルカレッジのフルタイムの学生の割合は26%です。残りの74%の学生たちは、何らかのアルバイトで生活しているということになります。日本人留学生でもアルバイトがやりやすい環境なので、留学資金に乏しい人はここがオススメです。
ロサンゼルスバレーカレッジ(Los Angeles Valley College)
ロサンゼルスバレーカレッジは1949年にサンフェルナンドバレー地区の発展に伴って設立されました。英語の「Valley」の愛称で親しまれていますが、それはこのカレッジが美しい谷に面していることを表します。自然に囲まれた広大な敷地の中にありますので、海外からの留学生たちも、ここでのびのびと学習をすることができます。
近くにはユニバーサルスタジオなどもありますので、学習の合間に回ってみるのも良いことでしょう。この町はメディア関係の会社が多いのが大きな特徴です。ダウンタウンまでは車で30分と比較的近い距離にあります。
1年間で8,000ドルくらいの学費を用意しておく必要があるようです。
マウントサンアントニオカレッジ(Mt. San Antonio College)
マウントサンアントニオカレッジのキャンパスは郊外のウォルナットにあります。ロサンゼルスのダウンタウンからは、車で東に約50分ドライブしなければなりません。このカレッジは自然に恵まれており、カレッジの立地条件としては最高ではないでしょうか。治安の極めて良いカレッジとして広く知られています。
ここでは28,000名の学生たちが学習をしています。ベストコミュニティカレッジで2位ということですが、1年間でかかる費用は約1万ドルです。
リオホンドカレッジ(Rio Hondo College)
リオホンドカレッジはロサンゼルス郡の南西部に位置します。2年制のコミュニティー・カレッジですが、ウィッテリアという町にあります。学期ごとにだいたい16,000人くらいの学生が入学してきます。春学期と秋学期の2期制をとっています。
4年制の大学へ編入されるための準備をするところとして有名です。そのために特別なプログラムが用意されていますので、日本からの留学生たちも、このプログラムを利用することができます。気になる大学の費用ですが1年間で6,000ドルくらいかかります。
ウェストロサンゼルスカレッジ(West Los Angeles College)
ウェストロサンゼルスカレッジは、ロサンゼルス国際空港やサンタモニカ、ビバリーヒルズから近いので生活するにもとても便利です。交通の便が良いとされるカルバーシティ内にあります。アメリカ国内で最も学費が安い短大として有名です。
このコミュニティカレッジの授業料は2学期制ですが一単位あたりで311ドルとなっています。1年間で5,000ドルくらいでおさまるいう計算になります。
まとめ
アメリカ合衆国の主要都市であるロサンゼルスには、たくさんの数のコミュニティカレッジがあります。それぞれの大学の特徴や学費などを慎重に検討して、最適なカレッジを選ぶことが大切です。卒業後の進路も確かめておきましょう。