アメリカのコミュニティカレッジに通うメリットとは?人気コミカレ10校も!


アメリカのコミュニティカレッジに留学したいけれど、どのようなメリットがあって、どこの学校が人気であるか知らないため、不安に感じている人もいるかもしれません。ここではそのような人のために、アメリカのコミュニティカレッジに通うメリットや、人気のある学校について詳しくご紹介します。

 

お時間がない方向けに3分の動画に内容をまとめておりますのでこちらもぜひご覧ください。

コミュニティカレッジの概要

コミュニティカレッジはアメリカ国内に数多くある高等教育機関です。アメリカ以外には隣りのカナダにも多くのコミュニティカレッジがあります。

 

4年制大学と比較した時の、コミュニティカレッジの大きな特徴としてあげられるのは、就学期間が2年間にできることです。ただし、英語力や授業の取り方によっては2年以上かかることもあり留学生は2年以上かかることが多いのが実情です。就学期間だけでいえば日本の短期大学に似ていますが、日本の短期大学とアメリカのコミュニティカレッジは全く別のものです。

 

コミュニティカレッジは基本的に、その学校がある地域の自治体によって運営されている公立の学校です。地域に住んでいる住民に、高いレベルの教育を提供するための教育機関として、コミュニティカレッジは運営されています。

 

その地域、また世界各国から幅広い年齢層の方達が集まり、同じ教室で勉強をします。大学生となると10代後半から20代前半の生徒を思い浮かべるかと思いますが、コミュニティーカレッジでは30代以上の方が約20%を占めるような学校もあります。年齢を問わず、多様な方たちと知り合えるというのも特徴です。

 

地域に住んでいる人が誰でも気軽に高いレベルの教育を受けられることが、コミュニティカレッジの魅力になっています。

コミュニティカレッジの5つのメリット


アメリカのコミュニティカレッジに留学して勉強することは、数多くのメリットがあります。

①大学に比べて授業料が安い

コミュニティカレッジのメリットの一つとしてあげられるのは、授業料が安めになっていることです。アメリカにある4年制大学の授業料と比較しても、1年間あたりの学費が安い学校が多いです。

 

4年制大学の学費の半額以下の年間授業料で授業を受けられる学校もあるため、あまりお金を使わずにアメリカに留学したい人にもメリットが大きい方法です。

アメリカのコミュニティカレッジは安い?大学との学費の違い

②入学の英語要件が大学よりは低い

日本人でも入学しやすいことも、アメリカのコミュニティカレッジのメリットになっています。アメリカにある高等教育機関に日本人が入学を希望する場合には、一定以上の英語の語学力があることが求められ、4年制大学に入学を希望する人は高度な英語の語学力が必要になります。

 

そのために、英語力に自信がない人は、まず日本で十分に英語の能力を鍛えてからでないと、入学できない場合も多いです。

 

ですが、アメリカのコミュニティカレッジは、4年制大学よりも入学希望者に高度な英語能力を求めていないことも多いので、英語力に自信がない人でも入学しやすくなっています。

コミュニティカレッジの入学要件はTOEFL45点以上が目安。

③幅広い科目を学べる

幅広い種類のコースが設置されていることも、アメリカのコミュニティカレッジのメリットです。職業訓練のためのコースなどもあるので、英語を学びながら働くための知識も一緒に学ぶことができます。

 

アメリカのコミュニティカレッジで学習できる専門分野は非常に多く、規模の大きいコミュニティカレッジほどさまざまなコースが設置されています。そのために、日本からの留学生にとっては、自分の勉強したいことが学べるコースがあるコミュニティカレッジを探して、入学できるメリットがあります。

 

アメリカのコミュニティカレッジで学べる科目の中でも、日本人留学生に人気が高いのはビジネスや経営について学ぶことができる科目です。ビジネスの世界でよく使用される英単語なども一緒に学習できることが、日本人留学生にとってはメリットになっています。

 

科学の科目を専門に教えるコースを設置しているコミュニティカレッジもアメリカには多く、理系の学生が勉強しやすいというメリットもあります。絵画や音楽など、芸術系の科目を学ぶことができるコミュニティカレッジもあります。

 

なお、専攻が決まっていない方はリベラルアーツ(一般教養)を選択してください。

④4年制大学に編入できる

本人の努力次第では、トップレベルの大学に進学できる可能性があることも、アメリカのコミュニティカレッジで勉強するメリットです。

 

アメリカのコミュニティカレッジには、4年制大学へ進学を希望する人のためのコースが設置されている場合もあり、こうしたコースで2年間しっかりと勉強して英語の能力を向上させれば、卒業後にアメリカの大学に入学できる可能性もあります。

 

実際に、アメリカのコミュニティカレッジの中には、アメリカの有名な大学に多くの入学者を輩出している学校もあります。アメリカの4年制大学に入学したいけれど、英語の実力がまだ十分でないので、他の場所で英語の勉強をしたいと考えている日本人の留学生にとっても、アメリカのコミュニティカレッジはメリットのある学校です。

 

入学を希望している特定のアメリカの大学がある留学生の場合には、その大学に多くの学生を編入させたことがある実績があるコミュニティカレッジを選んで入学する方法もおすすめです。

 

アメリカのコミュニティカレッジの中には、4年制大学へ進学しやすい環境が非常に整っている学校もあるので、日本人でも進学しやすくなっています。

アメリカ留学するならコミュニティカレッジから大学編入がおすすめ

⑤世界各国の友達がたくさんできる

さまざまな人と知り合いになれることも、アメリカのコミュティカレッジに通うことのメリットです。コミュニティカレッジがある地域に住んでいる、アメリカ人の地元の若者とも友達になることができます。

 

コミュニティカレッジでは地域に住む幅広い世代の人が勉強しているので、若いアメリカ人だけでなく年輩のアメリカ人とも親しい関係を築けることも、アメリカのコミュニティカレッジならではのメリットと言えます。

 

国籍の違うさまざまな世代の人と英語でコミュニケーションをとることにより、日本では経験することができないような多くの経験をすることができます。

 

アメリカのコミュニティカレッジには、アメリカ人以外の知り合いも作れるというメリットもあります。アメリカのコミュニティカレッジには、日本だけでなく、世界各国から留学生が多く集まっているからです。

 

アメリカのコミュニティカレッジに、世界各国から来た多くの留学生がいるのは、留学生を積極的に受け入れているコミュニティカレッジが多いこととも大きく関係しています。日本やアメリカ以外の国から留学とも英語でコミュニケーションができるので、さまざまな国の人と友達になれます。

コミュニティカレッジの2つのデメリット

アメリカのコミュニティカレッジには、メリットだけでなくデメリットもいくつかあります。

①学生寮はない場合が多い

アメリカにある多くのコミュニティカレッジに共通するデメリットとしてあげられるのは、通学をするための住居を自分で見つけなければいけない場合が多いことです。基本的に地元の人を対象にして教えている学校であるために、外国からの留学生が生活できるような学生寮がキャンパス内やキャンパスの近くに設置されていることは少なくなっています。

 

日本からの留学生が学生寮のないアメリカのコミュニティカレッジに通いたい場合には、アパートを自分で借りる方法の他に、地元の家庭にホームステイしながら通学するという方法もあります。

 

この方法で勉強をするメリットとしてあげられるのは、学校だけでなく自宅でも英会話のコミュニケーションができることです。英語力を短期間で上達させたい人にとっても、ホームステイは有利な方法です。

 

ホームステイはラララ・アメリカを通じて手配することも可能です。

②ある程度の英語力がないと現地学生と同じペースで単位を取得するのが難しい

語学学校とは違い、現地の学生と同じクラスを取ることになるため、ある程度の英語力がないと授業についていくことが難しくなり、単位が取得できません。その対策として、語学学校でしっかり英語力を伸ばしてから入学することをおすすめします。

【全72校】アメリカの語学学校一覧。選び方と確認すべきポイント!

コミュティカレッジ留学に必要な費用の概算


日本人がアメリカのコミュティカレッジに留学したい場合、留学前にしっかりと確認しておかなければいけないのは、留学のために必要となる費用の概算です。

①授業料は150~230万円/年

アメリカのコミュニティカレッジで勉強するために必ず必要になる費用の一つは、学校に支払う授業料です。授業料は1年ごとに決められているのが一般的で、学校によってばらつきがあります。

 

アメリカのコミュニティカレッジの年間授業料の平均は10,000ドルから15,000ドル程度の料金です。これを日本円で換算すると、為替相場によっても違いがありますが、150万円から230万円程度の費用になります。

②施設利用費および教材費は15万円/年

アメリカのコミュニティカレッジで勉強するためには、施設利用費や教材費なども支払う必要があり、日本円に換算すると1年あたり15万円程度の費用がかかります。

③生活費は250~300万円/年

上記の費用以外にも、アメリカのコミュニティカレッジに留学するために必要な費用は多く、現地での生活費も必要です。節約して生活しても、アメリカでの生活費は1年間あたり日本円で250万円以上必要になります。保険料や交通費なども合計すると、概算で1年あたり300万円程度の費用が必要になる場合が多いです。

アメリカのコミュニティカレッジの出願から卒業までにかかる費用

コミュニティカレッジに入学するための英語要件はTOEFL60点以上

アメリカのコミュニティカレッジは、基本的に勉強をしたい人が誰でも学べるようになっています。これはアメリカのコミュニティカレッジが、基本的に地域の人たちのために作られていることと大きく関係しています。

 

ですが、日本人などの海外から入学する留学生の場合には、地元の人とは違った入学の要件が必要になることが多いです。海外からの留学生が入学するための要件として、多くのコミュニティカレッジで採用されているのが、留学生の英語能力です。

 

地元の人ならば当然英語を使用できるので、こうした要件をつける必要はないのですが、海外からの留学生は英語を十分に話せない人も多いために、こうした要件があらかじめ決められています。

 

アメリカのコミュニティカレッジに入学するために必要となるのは、学校でおこなわれる授業についていくことができる程度の英語力です。留学生の英語力を判断する基準となっているのがTOFELのスコアで、TOFELのスコアが一定以上でない留学生は、コミュニティカレッジに入学できない場合があります。

 

どれくらいのスコアが必要になるかは、入学するコミュニティカレッジによってそれぞれ違いがありますが、基本的にはTOEFL60点以上が必要です。一方で、中には英語力不問としているコミュニティカレッジも存在します。

人気のあるコミュニティカレッジ10校


最後にここからは、アメリカで人気のあるコミュニティカレッジを10校紹介したいと思います。

①サンタモニカカレッジ

サンタモニカカレッジもカリフォルニア州にある人気のコミュニティカレッジです。サンタモニカはアメリカ国内でも観光地として人気のある地域で、学校の近辺にも商業施設が多くあります。

 

アメリカ最大規模のコミュニティカレッジであり、UCLAへの編入数が長年1位です。日本人にも大変人気であり、ラララ・アメリカでも一番人気のコミュニティカレッジです。

サンタモニカカレッジ

②デアンザカレッジ

シリコンバレーに興味のある人に人気なのがデザンザカレッジでして、州内のクパチーノという地域にあります。クパチーノは規模の小さい街ですが、Appleなど世界的に有名な企業の本社が多くあることで有名です。

 

大学編入に強いコミュニティカレッジであり、入学の英語要件が高めではありますが本気でUCバークレーやUCLAを目指す方にはおすすめのコミュニティカレッジです。

De Anza College / Foothill College(デアンザ&フットヒルカレッジ)

③フットヒルカレッジ

3校目の人気校として紹介できるのはフットヒルカレッジで、カリフォルニア州のロスアルトスヒルズに校舎があるコミュニティカレッジです。治安が非常に良い地域で、裕福な人が多く生活している地域として知られています。

 

デザンザカレッジの姉妹校です。

Foothill College

④グレンデールコミュニティカレッジ

4校目の人気校として紹介するのは、カリフォルニア州にあるグレンデールコミュニティカレッジです。治安が良い場所にあり、ロサンゼルスからも車で10分程度の距離です。

Glendale Community College(グレンデール・コミュニティカレッジ)

⑤カレッジ・オブ・ザ・デザート

カレッジ・オブ・ザ・デザートもカリフォルニア州にある人気のコミュニティカレッジで、州内のパームデザートにあります。この街ではスポーツの大会や映画祭なども開催されています。

College of the Desert(カレッジ・オブ・ザ・デザート)

⑥ステートテクニカルカレッジ・オブ・ミズーリ

アメリカで人気のある6校目のコミュニティカレッジとして紹介できるのは、ステートテクニカルカレッジ・オブ・ミズーリです。このコミュニティカレッジがあるのは、アメリカミズーリ州のリンという地域です。

State Technical College of Missouri

⑦カレッジ・オブ・サンマテオ

カレッジ・オブ・サンマテオというコミュニティカレッジもアメリカでは人気があり、このコミュニティカレッジがあるのは、カリフォルニア州のサンマテオです。

College of San Mateo(カレッジ・オブ・サンマテオ)

⑧ラスポジータスカレッジ

ラスポジータスカレッジもアメリカで人気のあるコミュニティカレッジの1つで、学校の校舎はカリフォルニア州のリバモアにあります。リバモアは州内のアラメダ郡にある都市で、サンフランシスコから東に60キロほど離れた場所にあります。千葉県の四街道市と姉妹都市の提携をしています。

Las Positas College

⑨オレンジコーストカレッジ

オレンジコーストカレッジもアメリカで人気のあるコミュニティカレッジで、学校の校舎はカリフォルニア州のコスタメサにあります。コスタメサは州内の南部にある都市で、ショッピングセンターなどの商業施設もあります。

Orange Coast College(オレンジコースト・カレッジ)

⑩ココニノコミュニティカレッジ

10校目の人気コミュニティカレッジとして紹介できるのは、ココニノコミュニティカレッジです。このコミュニティカレッジがあるのはアリゾナ州のフラッグスタッフという都市です。州北部にある州内の中心都市で、冥王星を発見した天文台などもあります。

Coconino Community College

なお、留学生が多いコミュニティカレッジの一覧を以下でご紹介しております。

アメリカのコミュニティカレッジ留学生数ランキングTOP10

まとめ

アメリカにあるコミュニティカレッジの概要やメリットについて紹介してきました。アメリカのコミュニティカレッジの中には、日本人にとって勉強しやすい環境がある学校も多くあります。入学をする前には、授業料などの費用や入学要件を調べておくことも必要です。

呑村紗也佳

アメリカの語学学校・コミュニティカレッジを卒業。私にとって海外留学は、「それまで持っていた常識や当たり前を180度覆し、価値観がぐんと広がった」そんな経験でした。もともと留学や海外に興味はなかったですが、両親が留学を勧めてくれたのをきっかけにオーストラリア・カナダ・アメリカで計4年ほど海外生活を送りました。

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