アメリカは、英語初心者から上級者まで幅広いレベルに効果的な人気の留学先です。一年間のアメリカ語学留学では、短期留学では得られない経験や英語の伸びを期待でき、現地の文化や価値観をより肌で感じることができます。今回は、アメリカで一年間語学留学をする場合の費用について、合計費用目安から予想される出費の詳細、節約する方法や代替案も含めてご紹介していきます。
1年間にかかる費用目安
アメリカ語学留学でかかる全体の費用目安は、約350万円から620万円です。費用は、語学学校の品質や留学先のロケーション、個人の生活スタイルなどによって異なるため、幅広く見積もってあります。また、円ドルのレートが費用に影響するため、実際の金額に多少の差が出ることもあります。
出発前にかかる費用
パスポート申請費用は1~1.5万円
国境を渡る上で欠かせないパスポートは、10年間有効のパスポートで14000円ほどかかります。12歳以上の未成年の場合は、5年間有効のパスポートで9000円の申請費用が必要になります。
ビザ申請費用は2.5~8万円
アメリカに語学留学する場合、学生ビザ(185ドル)が必要になります。学生ビザを取得する人は、SEVIS費(350ドル)という学校と移民局、アメリカ大使館がデータを把握できるシステム費用を支払う必要もあります。
飛行機代は10~30万円
航空券は、アメリカのどの都市に留学するかによって変わってきます。人気の留学先であるロサンゼルス行きの航空券の相場は10万円から23万円で、ニューヨーク行きは15万円から30万円となっています。ハイシーズンかローシーズンに渡米するかによっても値段が変わってきます。
海外旅行保険は25~32万円
アメリカは医療費が高いため、海外旅行保険に入っておくことを非常に大切です。保険会社やプランにもよりますが、海外旅行保険費用の相場は年間25万円から32万円ほどかかります。留学保険の場合は、費用がこれよりもやや割高となります。
健康診断料は2~4万円
渡米する前に必要な健康診断料は、2万円から4万円程度かかり、英語診断書(英語翻訳)の費用などで追加で一万円ほどかかります。留学先から特別な指示がない場合は費用を抑えることができますが、指定がある場合費用が嵩む場合もあります。
格安語学学校の学費は125万円
入学金
格安語学学校、Language Systems Internationalに通う場合、入学金は150ドルかかります。また、学生ビザで留学する上で必要なI-20の郵送費として、100ドルかかります。入学金も郵送費も返金不可の費用となります。
授業料
こちらの学校の週18時間コースに参加する場合、学費は年間8092ドルとなります。TOEFL IBTコースや週36時間コースなど他のコースに参加する場合、費用やレッスン数によって授業料が変わります。
教材費
授業や課題の面で欠かせない教材の費用は、50ドルから200ドルほどかかります。受講するコースや英語力向上(クラス昇級)のペースによって、かかる教材費が変わります。
高品質な語学学校の学費は360万円
入学金
国際的な評価を得る高品質な語学学校、Kaplan International Languageに入学する場合、入学金は200ドルです。I-20郵送費は90ドルほどかかります。
授業料
こちらの学校には長期(8ヶ月)留学する、アカデミックイヤーコースがあります。20週以上受講する場合は週$450-$500の学費がかかり、コースを追加して一年間在学する場合、合計授業料は21600ドルから24000ドルとなります。
教材費
受講生は教科書と学習教材が提供されます。プログラムによっては教材の購入が必要となり、約
150ドルほど見積もっておくと良いでしょう。
住居費
ホームステイ費用は220万円
語学留学中、ホームステイに滞在する場合、一日2回の食事つきで年間223万円程度かかります。都市や立地によって金額に違いが出ます。食事なしのホームステイの場合、滞在費を抑えることができます。
シェアハウス費用は100~140万円
アメリカのシェアハウスに滞在する場合、年間で100万円から136万円ほどが費用相場となります。個室やルームシェア、立地などの条件により金額が異なりますが、ホームステイより全体的に価格が低い傾向があります。ただし、食事は付いておりません。
生活費
食費は50万円
アメリカ留学中の年間の食費は、ホームステイの2回の食事以外でファストフードなどの外食を毎回した場合、年間43万円程度になります。食事抜きの滞在では、自炊メインで60万円、外食メインだと100万円以上になります。
交通費は15万円
ダウンタウンなどの中心部で公共交通機関が使える場合、交通費は年間14万円程度です。郊外に留学する場合や配車サービスまたは車を利用する場合、州によって異なりますが25万円から48万円ほどかかります。
娯楽費は84万円
娯楽費は、趣味や生活スタイルによってだいぶ差が出ますが、一年間の平均的な値は84万円です。留学中にできるだけ観光や旅行をしたいという人は、より多くの娯楽費を見積もっておくと良いでしょう。
節約する方法
飛行機
アメリカ留学で節約する方法1つ目は、飛行機代をできるだけ安く抑える方法です。安く航空券を購入するには、ローシーズンに渡米したり、余裕を持って航空券を購入したり、L C Cまたは乗り継ぎ便を利用するなどの方法があります。
語学学校
アメリカ留学の全体費用の大部分を占める学費を抑えることで、大きな節約に繋がります。ご紹介したような格安語学学校を選ぶことで学費や入学金を少しでも抑えることができます。
ただし、格安語学学校はやはり英語力が伸びづらい環境ですので、進学やキャリアアップを目的に留学される方にはおすすめできません。
住居
住居費を効果的に節約するためには、滞在方法にこだわることも大切です。シェアハウスは家賃の幅が広く、ローカル情報や現地の留学生や在住者を活用することで、できるだけ安い部屋を探すこともできます。渡航前は1~2か月のみ滞在先を確保しておき、残りは現地で格安な物件を探しましょう。
生活費
留学中の生活費の大部分が食費と娯楽費です。この2つの出費を抑えることができれば、全体費用を大きく節約できます。食事は自炊を心がけ、無駄な買い物を避けることで、不必要な出費を省くことができます。
無料留学エージェントの利用
留学準備をする上で多くの人が利用する留学エージェントですが、このエージェント費用を節約することも可能です。手数料がかからない無料留学エージェントを利用することで、渡米前の出費を抑えることができます。
どうしても費用が足りない場合は他国を検討しましょう
ここまでご紹介したようにアメリカは留学費用が高めの国です。もしもう少し費用を抑えたいという方は、カナダやオーストラリアなど他の国での留学を検討することも1つの選択肢です。
カナダの費用目安
カナダに一年間語学留学する場合、全体費用の目安は300万円から400万円ほどです。カナダはアメリカよりも全体的に物価が低く、カナダドルもアメリカドルほど高くないため、アメリカ留学の代替案として有効です。
オーストラリアの費用目安
オーストラリアの語学学校へ一年間通う場合、200万円から350万円程度の費用がかかります。オーストラリアの場合、学生ビザでも就労可能なので、渡航後の生活費はバイト代で補えます。また、ワーキングホリデービザで留学することもできます。
まとめ
アメリカ語学留学は、語学学校や留学都市、滞在方法など様々な点を工夫することで費用をカスタマイズすることができます。今回はアメリカに一年間語学留学をする場合にかかる費用とその詳細についてご紹介しました。