アメリカ留学の生活費と物価の実際と節約方法


海外で語学を勉強したい、または留学することで海外での生活を体験したいと考えている方が増えていると言われています。留学先を聞かれると一番多く聞かれる国の名前がアメリカですが、留学するためにどのような費用をどのくらい用意すればよいのか、また滞在した場合にどの程度の費用がかかるのか、アメリカでの物価に関して日本と比較して説明します。

アメリカの通貨と支払い方法について


アメリカの通貨はドルとセントで、100セントで1ドルになります。紙幣は1、5、10、20、50、100の6種類あり、コインの場合は1、5、10、25、50、100セントと日本と比べると細かく分かれています。コインは50セントと100セントの流通は少ないようです。

 

また仮に小さなお店で買い物をした場合、紙幣で50ドルや100ドル札を扱っていない場合があるので、使いやすく細かく崩して持っておくと便利です。偽札が出回ることが多いため、高額の紙幣を受け取ってもらえる場所や店は少ないです。

 

さらにアメリカはチップの支払いが必要になる場所が多い国でもあり、ちょっとした支払いのために小さい額のお札を用意しておかないと不便さを感じることもあるので、1ドル札を多めに持って出かけることが大切です。また店によっては現金支払いでの買い物しかできない、カード払いが不可な場合や、カードを受け付けても支払いできる金額に制限があって支払いができない場合もあるので注意が必要です。

 

ただし、近年はキャッシュレス化が進んでおり、カード払い不可なお店はかなり減ってきています。

アメリカの物価は日本より高いのか

アメリカ留学を考えた時に考えるのは物価です。アメリカの国土は広く、地域性もあることと州ごとに異なった消費税率があるので、その土地によって物価にはかなりの違いがあります。

 

また物によって安い場合もあります。外食を例に挙げると日本では定食やセットメニューを注文することで安く外で食事することができます。そのためどの先進国の中でも外食にかかる費用は安いと言えます。しかしアメリカの場合、外で食事をするということはお祝いなど、特別な行事がないとしない方がほとんどのようです。

 

それはアメリカで店での食事をすると州で決められている消費税を別途支払う他にも、食事代の20%から30%の料金をチップとして支払うことになるからです。

 

そうではなく自炊をするためにスーパーマーケットなどで買い物をして食事をする場合、日本と比較するとアメリカでは果物や野菜、牛乳や卵が安くしかも一度に大量に購入することができるので割安と言えます。

 

アメリカは都市によって物価の差が激しく、ニューヨークやロサンゼルスなど留学に人気の大都市は日本より物価が高く感じます

アメリカでの留学費用目安を解説!物価や節約術までまるわかり

アメリカ留学前にかかる費用とは

項目費用
留学保険20~30万円/年
パスポートとVISA5~10万円

留学時にはアメリカに長期滞在するため、海外留学保険費やパスポートやビザ申請などのいくつかの手続きが必要になります。アメリカ留学での海外保険は東京海上保険やジェイアイ保険があり、半年で100,000円程度から、1年で200,000円程度からの価格となり、他にオプションをつけると300,000円になる場合があります。

 

アメリカでは医療費が高く、加えてすぐに訴えられて裁判になる事も多いため、日本国内にいる間に内容をよく確認して、個人賠償などの保険が付いているものを選択して利用をすることが大切です。

 

また入国と滞在に必要なパスポートとビザの申請に必要な費用は2つで50,000円から100,000円程で、パスポートは利用年数と利用者の年齢で費用は変わります。またビザは滞在目的によって取得する種類が決まります。

 

ビザにはF-1ビザ、M-1ビザ、VWPの3種類があり、語学勉強を目的として長期滞在をする場合にはF-1ビザが必要になります。アメリカが認定している大学や私立高等学校、他にも認定されているプログラムなどを用いての教育についての授業を週18時間以上受けるために必要になります。

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アメリカ留学をするために必要な費用総額は

項目費用
語学留学300~400万円/年
高校留学200~400万円/年
大学留学250~600万円/年

海外で生活を送るため、留学をする際には費用がかかります。アメリカ留学の場合は、どの国よりも費用がかかると言われています。しかし何をするために留学するのかで、費用はかなり変わります。

 

例えば語学を学ぶためであれば1年間で必要になる費用は一ヶ月で250,000円から30,0000円程度、1年間で3,000,000円から4,000,00円程度必要であると言われています。また通う学校によって授業料が違うので、費用は変わります。

 

通っている学校の知名度が高い場合や、名門校に通っていると高額な学費が必要になることが考えられますが、平均的に高校でのアメリカ留学であれば2,000,000円から4,000,000円程、また大学であれば2,500,000円から6,000,000円程必要になる言われています。

 

費用の内訳として授業料を含む学費、居住費、食費や交流費また娯楽費を含む生活費、渡航費となります。海外留学者のための保険費、ビザ申請費、交際費、また現地での交通費などは含まれていません。アメリカ留学をする前に手続きなどでかかる費用と、現地で学校生活を送るために必要な費用は別に考えられています。

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アメリカ留学でかかる学費はどのくらいか

1年間語学を勉強しにアメリカ留学をした場合、学費の相場は1,500,000円程かかるといわれています。大学留学の場合は学費だけで年間1,000,000円から5,000,000円となり、金額の範囲が広くなり、何を大学で勉強するかによって、学費も変わります。

 

また語学留学をする場合には都市にある大学の付属学校から高層ビルの一角にある一室で授業をしている学校というように、いろいろな種類の学校があります。語学だけを勉強するためにアメリカに渡り、学校の質について問題がなければ学費は年間500,000円程度に抑えることは可能です。

 

例として学校に通う日本人の数が少なかったり、学校内の治安が悪かったり、さらに学校内の雰囲気や授業の質について、勉強をする際に気にする必要がなければ費用を節約することはできます。しかし国に認められていない学校や、学生ビザを取得する時に却下される可能性もあるようなので、注意をすることが大切です。

 

加えて大学留学の場合、奨励金制度を受けさせてくれる大学もあるので、学費を節約することが可能になります。年間100ドルから200ドルの少額な援助をする場合もありこの制度は海外留学生も利用できます。

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移動するのに必要な渡航費とは

渡航費とは、アメリカ留学をする際に日本とアメリカを行き来する費用です。そのため帰国する回数によっても費用が変わります。仮に留学中は帰国しないことを想定して、席はエコノミーで出発を東京、到着をロサンゼルスにすると片道70,000円ほどになります。

 

渡航時期や国内の他の場所からアメリカの都市を目指して渡航した場合かなり価格が変わります。渡航費を節約したい場合、オフシーズンの時期がいつかを考慮することが必要になります。繁忙期ではない時期ではなく、気温が低く観光シーズンに向かない時期や、日本のゴールデンウィークのような長期休暇にかぶらなければ、70,000円から100,000円程で比較的安い渡航費用となることがあります。

 

格安チケットを購入したい場合にはいろんな場合を想定してチケットを購入できるかを考えてみることや年間の費用を想定しておくこと、さらに予約をする際に手数料が発生する会社は避けることが大切です。

 

旅行会社の中いはチケットを事前予約すると3,000円から5,000円の手数料を取る会社があります。加えて渡航時期が決まったら早めに複数の会社の予約サイトを検索して料金を比較することで、節約をすることが可能になります。

アメリカに滞在する際、必要な住居費とは


アメリカに長期滞在する場合、ホームステイや通う学校側からの紹介で滞在先が決まるのが一般的ですが、その後生活費用を抑えて他に滞在できる部屋を見つけることで滞在生活を始める留学生もいるようです。

 

その場合大都市と言われる場所では、かかる住居費用は月に800ドル、1ドルを107円として計算すると毎月86,000円程度かかるといわれています。中には工夫をして田舎の方に部屋を借りて500ドル、逆に都心に住む場合は1,500ドル程度かけて生活をする留学生がいるといわれています。

 

住居費を節約するためにルームシェアをして、住居費を折半することで生活費に影響がないようにする留学生もいるようです。2LDKで2人、3LDKで3人というように人数が多いほど費用が抑えられることが長所と言えます。またアメリカを知るという意味でホームステイをさせてもらうことも、節約につながります。地域にもよりますが、食事がついて月々800ドル、大都会と呼ばれるところではその倍の費用がかかるようです。

 

また学校にある学生寮に入って生活を送る留学生もいて、費用としては田舎の方では月々500ドル、大都会ではその3倍はします。学生同士の交流を大切にしたいという方は寮生活が適しているようです。

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生活費はどのくらいかかるのか

留学中の生活費は、当人がどのような場所に滞在してどのような内容の食事をするかでかなり変わります。仮にホームステイをしている場合であれば食事は滞在先が出してくれるので、他にかかる生活費は通学費や学友との交流費など、お小遣い程度で済むようです。

 

そうではなくアパートを借りて自炊をしながら生活を送れば、もっと節約をすることが可能です。アメリカでは食品が日本と比べると新鮮なものが一度に大量に購入できるので、うまく買い物をすることで月々150ドル程度で食費が澄む場合もあるようです。さらに娯楽費や交流費として外で食事をすると店でディナーをする場合30ドルから70ドル、ファーストフード店でランチをすると7ドルから12ドル程度かかるようです。

 

食事をするだけでも日本とは違い、お礼としてチップが必要になる事もあるので注意が必要です。逆に顔見知りや仲間内で持ち寄りや食材を買いこんでみんなで調理をするほうが、安く抑えることができます。また映画は日本円で700円から1200円程度で見ることができるといわれています。時間帯は早朝お方が空いていて、料金も安めに設定されています。

アメリカ留学で物価が安い地域とは


アメリカでは現在50の都市があり、日本とは違い州精度があるので、州ごとに法律が違う場合があります。税金に関しての決まりもその中の1つです。州税を支払う決まりがありますがオレゴン州は消費税がゼロでタバコ、酒、ガソリン税などが10%に満たないのに対して、ワシントン州では全米で最高の50%弱というように極端な差があります。

 

勉強をしに留学する場合、生活に必要な品物を購入したり学費を支払う税金がどのくらいかかるかで、生活費が変わってくるので注意をすることが必要です。税が安い州として他にモンタナ州やデラウェア州が挙げられますが、税は安くても物価も安いわけではなく、経済状況によっては徴収される税の金額が変わる可能性もあります。

 

物価が安い州はミシシッピ州やアーカンサス州、オクラホマ州になります。加えてワシントン州にあるバンクーバーは、コロンビア川をはさんでオレゴン州のポートランドと一体の姉妹都市になっています。仮にバンクーバーで生活をしてポートランドで買い物をしても税はかからないので、生活費を安く抑えることができます。さらにワシントン州は食品や薬は非課税になるので、さらに生活費にかかる負担が小さくなります。

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アメリカ留学をする時に注意をすること

アメリカ留学をする際に注意をしなくてはいけないことは、為替についてです。アメリカで支払うお金はすべて現地通貨になるので、日々の為替変動について常に意識をしておくことが大切です。また留学の際に現地での労働は禁止なので、ある程度の生活費を用意しておくことが必要です。学費も生活費と同じくらいの金額がかかる可能性もあるので、どのくらいかかるのか、予測をしておくことが大拙です。手元にある程度の金額を残しておきましょう。

まとめ

アメリカは他の国に比べると物価が高く資金面での苦労が考えられますが、他の国からもたくさんの人種が集まるので勉強するためには大変良い環境と言えそうです。また語学だけではなく芸術や美容、ファッションなど他の専門分野でも留学について盛んに行われていますが、アメリカ留学をしてよかったと思えるようにするためには、行先で困らないようによく下調べをして費用を準備しておくことが大切です。

永井将馬

オーストラリアのメルボルンにワーキングホリデーで渡航しました。メルボルンでは語学学校で一般英語を学び、市内にあるユニクロでアルバイトを経験。その後、サンフランシスコにて留学し、ホームステイで様々な国から来ている留学生と交流を楽しみました。

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