TOEFLテストは世界で70万人以上の受験者で180カ国以上の国籍の人が今までに受験しており国際的にもその価値は認められています。TOEFL(Test of English as a Forign Language)は英語を外国語として勉強する人たちの英語試験です。
その中でも特にアメリカや英語圏の大学や専門学校等の高等教育機関に留学を希望する人の英語能力を示す出願書類として認められています。日本で有名なTOEIC試験もTOEFL試験も米国の非営利教育団体であるETS(Educational Testing Service)が主催しておりますが、TOEFLは英語圏での大学生活に必要な英語レベルが的確に図る試験として知られ、TOEICは英語圏で日常やビジネスの場面で使われる英語能力を適切に図れる事が出来ます。
現在日本で行われているTOEFLテストは、公式テストであるTOEFL iBT® テストと、団体向けテストであるTOEFL ITPテストの2種類です。
大学などで求められるTOEFLスコア
多くの4年制大学または2年制大学は海外からの留学生に入学基準としてTOEFLスコアの提出を求めています。求められる理由は、大学などでの講義での最低限必要な英語力を証明することだけが目的ではなく、大学などが基準として設けている基準をクリアすることが個々の努力の成果として認めているからです。
アメリカの大学は日本の環境とは異なりますので、しっかり勉強をして成果を出すことが求められます。大学によってTOEFLスコアを要求する基準は異なります 。4年制大学もしくは2年制大学で英語プログラムがないところなどではTOEFLスコア61点 を課しているところが多いです。
TOEFL iBT
TOEFL iBTテストはインターネットベースで2005年9月に米国で導入され、日本では2006年7月から運用が開始されました。アカデミックテストとして、大学のキャンパスや授業といった実生活でのコミュニケーションに必要な「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を総合的に測定するテストです。
TOEFL iBTは、世界130か国、9,000以上の大学・短大、その他機関で活用されていて、さらに、各スキルを組み合わせて、課題を遂行する能力を評価するなど、どれだけ英語を「知っているか」ではなく、いかに「使えるか」に焦点をあてています。
TOEFL ITP
ペーパー形式で、学校・企業等で実施されている団体向けのテストプログラムです。現在、世界47か国、2,500以上の団体で実施され、受験者は60万人以上に上ります。日本においても、大学、大学院、高等学校、官庁、企業等500以上の団体で使用されていて、全国で約20万人以上が受験しています。
特徴としては、高い信頼性があること、柔軟な運営がされていること、継続的な測定が可能になるということ、難易度に応じた2つのレベルがあること、迅速にスコアが出されること、費用が安いことなどが挙げられます。
TOEFLテスト形式の説明
日本でのTOEFLテストは2006年度よりiBT形式です。iBTとは internet Based Testのパソコンでの受験になります。従来行われていたTOEFL pTBは受験機会が少なくほとんど行われていません。出題形式は次の通りです。
選択式問題
「リーディングセッション」「リスニングセッション」
筆記形式問題
筆記形式では全部で2つの問題があります。1問は「ライティング」「リスニング」「リーディング」の英語力も測る問題が出題されています。もう1問は出題される課題に論理的に説明をする問題です。ここでは文法が正しいか、文の構成が整えられているかなどの基本的な部分も評価の対象になります。
会話形式問題
スピーキングのテストではパソコンを通じて試験官が出題する問題に答えます。会話形式では6つの問題が出題されます。6つのうちの4問は「リスニング」「リーディング」の英語力も測る問題が出題されています。
受験時間
4~4.5時間(1日で終了)
評価
合格・不合格でなくスコアで表示されます。
スコアの有効期間
受験日から2年間
TOEFLの受験方法
TOEFL iBT
- 受験会場:日本各地の教育機関およびテストセンター
- 実施回数:年間約40回(主に土・日)
- 受験料:US $230
- 受験ポリシー:受験間隔を中12日(受験日含まない)空ける必要あり
- スコア確認:試験日から約10日後にインターネット上で確認
- スコア有効期限:試験日から2年間有効
- 申込方法:オンライン・電話・郵送のいずれか
- 持ち物:規定の身分証明書(原則は有効期限内のパスポート)
TOEFL ITP
日程、会場、費用など全て、申し込みをする団体によって変わります。申し込み機関によっては定員に達さない場合は開催されないこともあります。
TOEFLの受験対象者
基本的に受験者は英語能力の習熟度を判断する目的で受験しています。
- 高等教育以上の教育機関に留学予定の学生
- 英語学習プログラムへの入学および修了をするため
- 奨学金や証書授与の候補者選考の照明とするため
- 自らの進歩を確認したい英語学習者
- ビザを申請する学生や社会人