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サンフランシスコ留学が人気の理由。基本情報とメリット・デメリット

アメリカでも有名な観光都市、サンフランシスコ。海にした風光明媚な街というイメージですが、実はアメリカでも有数の大都会。魅力溢れる刺激的な街であり、人種の壁が薄いことから初めての留学でも安心して過ごすことができます。

 

今回はサンフランシスコに着目し、サンフランシスコの特徴やサンフランシスコ留学のメリット・デメリットをご紹介していきます。この記事を読み、まずはサンフランシスコ留学の全体像を掴みましょう。

サンフランシスコの基本情報

サンフランシスコの面積と人口

アメリカの西海岸、カリフォルニア州の北部に位置している都市、サンフランシスコ。面積は約121平方キロメートルで、東京都の山手線の内側ほどしかない小さな街です。カリフォルニア州を代表する有名都市であるにも関わらず、人口は約85万人と意外なことに100万人にも届いていません。しかし、面積が小さいだけに人口密度の高さはニューヨークに続いて全米2位となっています。

サンフランシスコの地区・エリア情報

サンフランシスコは、三方を海に面した街です。ロサンゼルスとともに、カリフォルニア州の経済・工業の中心的な役割を果たしています。世界6位の金融センターで、その重要性はアメリカ西海岸でも随一。サンフランシスコは、観光地としても非常に高い評価を受けています。外国人観光客だけでなく、アメリカ人の間でも「行ってみたい都市ランキング」上位にランクインしているほど観光地として注目度の高い街でもあります。

サンフランシスコの物価

サンフランシスコは、家賃の高い都市として有名です。アメリカで最も家賃の高い都市は、ニューヨークでもロサンゼルスでもなく、なんとサンフランシスコなのです。サンフランシスコで滞在先を探す際、家賃を少しでも安く抑えたいのであれば、立地や滞在方法などの条件をよく吟味するようにしましょう。

 

また、サンフランシスコは家賃だけでなく物価もかなり高いです。外食をするにしても、日本にいるときと同じ感覚でいては財布を痛める大きな出費にもなりかねません。食費を抑えるためには、やはり自炊が一番。アメリカのスーパーは、量の多いものやサイズの大きなもの、また同じ商品を複数購入することでお得になるシステムとなっています。そのため、一度に大量に購入することで食費を節約することが可能です。

サンフランシスコの時差

サンフランシスコと日本の時差は17時間で、日本よりも時間が遅れています。アメリカではサマータイムが導入されており、夏期(3月上旬〜11月初旬)は時差が16時間に縮まります。また、サンフランシスコと日本では、時差により昼夜が逆転しています。日本にいる家族や友人と連絡をとる際には、時差に注意するようにしましょう。

サンフランシスコの気候

サンフランシスコには、日本のようなはっきりとした四季がありません。夏は暑すぎず冬は寒すぎず、さらに春や秋も暖かく、一年を通して過ごしやすい気候となっています。サンフランシスコは「霧の街」とも呼ばれるほど、霧が深い街としても有名です。特に夏の朝や夕方には霧が発生しやすく、時折肌寒さを感じることもあるでしょう。

 

夏が過ぎた9月から10月にかけては「インディアン・サマー」と呼ばれる、夏よりも暑い日が訪れることがあります。11月から3月にかけては雨季となり、1月が最も雨が降りやすい時期となります。それでも日本の梅雨よりは降水量も少なく過ごしやすいでしょう。

サンフランシスコの公用語

サンフランシスコの公用語は英語です。日本人にも馴染みのあるアメリカ英語が話されている地域です。訛りのない、きれいなアメリカ英語を習得するのにぴったりな街です。

日本からサンフランシスコへの移動

日本からサンフランシスコまでは、成田空港、羽田空港、関西国際空港からそれぞれ直行便が就航しています。トランジットの必要がないため、アクセスは比較的便利です。

成田空港発

成田空港発の直行便は、全日空とユナイテッド航空により運航されています。全日空のフライト時間は約9時間30分、ユナイテッド航空のフライト時間は約9時間10分です。

羽田空港発

羽田空港発の直行便は、日本航空とユナイテッド航空により運航されています。日本航空のフライト時間は約9時間30分、ユナイテッド航空のフライト時間は約9時間50分。

関西国際空港発

関西国際空港発の直行便は、ユナイテッド航空のみの運航となっています。フライト時間は、約9時間40分です。

 

このように、どの経路もフライト時間に大きな差はありません。出発地や料金などを比較しながら、条件に合う便を利用しましょう。

サンフランシスコ留学人気の理由

人気の理由(1)アメリカを代表する大都市の1つ

アメリカで最も小さな都市であるサンフランシスコですが、実はアメリカを代表する大都市の1つでもあります。市域人口(約85万人)だけを見るとあまりイメージは湧きませんが、実際のサンフランシスコの都市圏人口は約500万人。広域都市圏人口は約900万人にも及びます。人口の他にも、超高層ビルの数がロサンゼルスを上回るなど、アメリカでも有数の大都会なのです。

 

三方を海に面しているサンフランシスコ。「風光明媚な街」というイメージを持って行くと、間違いなくそのギャップに驚かされます。都会派の人にはぴったりな街でしょう。

人気の理由(2)IT企業が集まるシリコンバレー

サンフランシスコといえば、シリコンバレーを連想する人も多いのではないでしょうか。「ITサービスの生誕地」とも呼ばれている、シリコンバレー。Apple、Google、Facebookなどをはじめとした世界的企業のオフィスが集まり、IT業界の一大拠点となっています。

 

ビジネスについて学びたい人や将来的に起業を考えている人にとっては、とても刺激の多い街であることに間違いありません。

人気の理由(3)公共交通機関などが充実して住みやすい都市

公共交通機関が発達しているサンフランシスコ。車社会と言われているアメリカでは珍しい街です。そもそも街自体も小さいので、車がなくても移動に困ることがありません。サンフランシスコの主な公共交通機関は、以下の通りです。

ケーブルカー

ケーブルカーシステムによる路面電車という、世界的にも珍しい公共交通機関です。当時の姿のまま現在も変わらず運行されており、サンフランシスコの街のシンボルにもなっています。アメリカの国定歴史的建造物にも指定され、観光客も多く利用しています。

ミュニバス・ミュニメトロ

ミュニバスは、サンフランシスコ市内を網羅している路線バスです。ミュニメトロは路面電車ですが、都市部では地下を走っています。

サンフランシスコ留学のメリット

メリット(1)人種の壁が薄く留学生が過ごしやすい都市

サンフランシスコは他の都市よりも人種の壁が薄いため、アメリカの中でも特に留学生にとって過ごしやすい街となっています。アメリカの中でも、特に多様な文化が混在している街がまさにサンフランシスコ。この街の人口の約35.3%が、なんと外国生まれなのです。

 

アメリカで暮らすアジア系は全体人口の約5.6%なのですが、サンフランシスコだけを見ると約33.3%とアジア系の比率が非常に高くなっています。日本人の割合自体は約1.3%と少ないですが、サンフランシスコはこのように多様な人種で構成されている街です。人種差別が心配な人も安心して過ごすことができるでしょう。

メリット(2)語学学校の数が豊富

留学生の多いサンフランシスコの街には、数多くの語学学校が集まっています。基礎英語からビジネス英語まで、コースやカリキュラムも豊富です。たくさんの選択肢があるため、自分の目的や目標に合った学校選びをすることができるでしょう。学校選びにはとことんこだわりたいという人には特におすすめです。

メリット(3)年間を通して気候の変化が少ない

サンフランシスコは気候の変化が少ないため、年間通して過ごしやすい街となっています。日本のような四季は感じられませんが、気候に悩まされることもありません。夏の暑さや冬の寒さによる体調不良の心配もないでしょう。一年を通して気候が安定しているため、英語の勉強に集中しやすい環境であるとも言えます。

メリット(4)ジャパンタウンがある

サンフランシスコには、アメリカにいながらも日本を感じることのできる「ジャパンタウン(Japan town, J town)」というエリアがあります。レストランやスーパーマーケットをはじめ、ショッピングモール、銀行、書店など、日本の店が多数軒を連ねています。

 

日本食が恋しくなったときや日本の商品が必要となったとき、それらを比較的簡単に手に入れることができます。日本人留学生も不便なく過ごすことのできる環境なのです。

メリット(5)料理が美味しい

サンフランシスコの魅力は、その独特な食文化にもあります。多様な文化が混在しているサンフランシスコ。文化の多様性は食にも反映されており、サンフランシスコでは各国の美味しい料理を楽しむことができます。

 

一度でもサンフランシスコに住んだことがある人ならみんな「サンフランシスコの料理が恋しい」と口を揃えて言うほど。生活に欠かせない「食」の部分ですが、心配する必要はありません。

メリット(6)スポーツが盛ん(NBA MLB NHL NFL)

NBA(バスケ)、MLB(野球)、NHL(ホッケー)、NFL(アメフト)など、サンフランシスコはスポーツが盛んな街としても知られています。夏は野球、冬はアメフトなど、季節ごとにスポーツの大会が開催され、街は盛り上がりを見せます。勉強の合間に本場のスポーツ観戦を楽しんでみるのもいいでしょう。

メリット(7)観光地が豊富

サンフランシスコは、アメリカを代表する観光都市としても有名です。街のシンボルである「ゴールデン・ゲート・ブリッジ(GoldenGate Bridge)」や、街一番の観光名所「フィッシャーマンズ・ワーフ(Fisherman’s Wharf)」など、世界中から多くの観光客が訪れるような魅力的なスポットが集まっています。

 

平日は学校での英語の勉強に集中し、週末は市内の観光地を巡るなど、充実した留学生活を送ることができるでしょう。

メリット(8)留学生が多い

サンフランシスコは留学生が多く集まる街なので、初めての留学でも安心してチャレンジすることができます。見知らぬ土地で、右も左も分からない状態での留学生活の始まり。きっと不安なことだらけだと思います。しかし、サンフランシスコは留学生の多い街。同じような境遇の人がたくさんいるため、友達も作りやすくお互いに助け合いながら生活することができます。

 

英語の実力が不十分であっても、日本人コミュニティーなどに参加することにより、日本語でのサポートを受けることも可能です。

サンフランシスコ留学のデメリット

デメリット(1)物価が高い

サンフランシスコはアメリカ全体で見ても特に物価の高い都市として知られています。留学費用を最低限に抑えたいという人にとってはハードルが高い街です。もちろん滞在方法や生活スタイルを工夫することでいくらか節約することは可能ですが、ある程度留学費用には余裕があったほうがいいでしょう。

デメリット(2)日本人、アジア人が多い

日本人をはじめとしたアジア系が多いため、街では日本語や中国語、韓国語などの言葉も多く飛び交っています。そのため、完全な英語環境に身を置くことは難しいでしょう。

 

ですが、多様な国籍の人が集まるだけあって、人種の壁は薄い街です。どっぷりと英語環境に浸かるのは難しくても、外国人にとって非常に住みやすい街となっています。

デメリット(3)学生ビザ申請に時間がかかる

サンフランシスコに限ったことではありませんが、アメリカに語学留学するためには「学生ビザ」の取得が必要です。この学生ビザの申請が、なかなか時間がかかります。

 

提出書類を揃えたり、手続きを済ませたりと、初めてのビザ申請だと戸惑うこともあるでしょう。もし留学費用に余裕があるのであれば、各留学エージェントが行なっている「ビザ申請代行サービス」を利用するとよりスムーズな申請が可能となります。

デメリット(4)日本との時差がすごい

サンフランシスコと日本には、17時間(サマータイム期間は16時間)という大きな時差があります。つまり、サンフランシスコと日本では昼夜が逆転してしまっているのです。

 

サンフランシスコに到着する日や日本に帰国する日には、恐らく時差ボケに悩まされることになります。また、昼夜逆転していることから日本にいる家族や友達と連絡が取りづらいというデメリットもあります。

デメリット(5)治安の悪いエリアがある

サンフランシスコには一部、治安の悪いエリアが存在します。サンフランシスコは、アメリカ全体の「治安のいい都市ランキング」でトップ10にランクインするほど治安が安定している街として知られています。

しかし、もちろん全てが安全なわけではありません。特にサンフランシスコの街にはホームレスが多く、深夜に人が襲われたという事例もあります。日本と同じ感覚でいると危険です。一人でなくても、深夜の外出は控えるようにしましょう。

アメリカの治安はいいの?主要都市の危険エリア及びトラブル対処法

サンフランシスコ留学におすすめの方

今回は、サンフランシスコの特徴、サンフランシスコ留学のメリットとデメリットについてご紹介しました。アメリカを代表する大都会である、サンフランシスコ。観光地も多いため、英語の勉強をしながらその魅力をたっぷりと感じることができる街です。

 

完全な英語環境に身を置けなくても、人種の壁の薄さやアジア系留学生の多さなどから、初めての留学でも安心して過ごすことができます。

 

  • ・日本人のいる環境で生活したい
  • ・人種差別が不安
  • ・極端な暑さや寒さが苦手
  • ・都会が好き
  • ・勉強しながら観光も楽しみたい

 

このような思いがある人にとっては、サンフランシスコは最適な留学先の一つです。

サンフランシスコでの滞在方法

最後に、サンフランシスコに留学する際の滞在方法についてもご紹介します。サンフランシスコでの滞在方法は、ルームシェアまたはシェアハウスがメインとなります。サンフランシスコは家賃が高く、1か月10万円を超える物件も珍しくはありません。物価の高さも考えると、ワンルームでの1か月の生活費は30万円〜40万円ほどになってしまいます。ホームステイを選択したとしても、実はあまり変わりません。

 

サンフランシスコで最も安く滞在するには、ルームシェアやシェアハウスなどがベストです。家賃だけでなく食費なども分担することで、かなり安く生活することができます。学校側で食事付きの寮が用意されていれば、そちらを利用するのもいいでしょう。