海外留学することを決心したとして、一番気になるのが、現地の治安の状況ではないでしょうか。留学する大学の地域の治安状況と危険地域などを、前もってしっかりと調べておくことが大切です。できるだけ安全なところを選びましょう。
ニューヨークの治安と危険地帯
主要都市ニューヨークのブルックリンやブロンクスでは、殺人を含む凶悪犯罪が多数発生していますから注意をしなければなりません。一番安心なのは、観光客がたくさん訪れるところです。例えばニューヨークのマンハッタン中心部は治安が比較的良い
とされています。
しかしながらニューヨークのマンハッタン地域といえども油断はなりません。例えば東京でも、たまに置き引きや財布を抜き取るスリなどの犯罪が発生しています。安全とされているニューヨークのマンハッタン地域でも決して油断はなりません。
海外留学などでニューヨークに在住するにあたり、注意しなければならない危険地域と安全な地域を紹介しましょう。まず主要都市ニューヨークで有名な危険地域は、ブルックリンのブラウンズビル、ブルックリンのベッドフォード・スタイベサント、ブロンクスのハンツポイント、ブロンクスのモットヘブン、マンハッタンのイーストハーレムがあります。
主要都市ニューヨークで最も危険なエリアとしてブラウンズビルをあげておきましょう。麻薬や窃盗の事件が多くて銃撃事件もしばしば発生します。逆に一番安全な場所としては前述のマンハッタンの商業中心部があります。
ロサンゼルスの治安と危険地域
アメリカ合衆国の中でもロサンゼルスの治安はあまり良くありません。全米で第二位の犯罪発生率となっているので注意が必要です。ロサンゼルスに長期滞在した人たちはそこの恐ろしさを知っています。いまだにその悪いイメージを抱えている人たちも多いです。しかしながら最近は治安の状況は改善の傾向です。
治安の状況が改善してきているロスといえども、そこで生活するには注意が必要です。日本のように昼夜を問わず、どこでも安全であるということはありません。そこは異国であることを絶対に忘れてはなりません。ロスの危険地域は次のとおりです。
ロサンゼルスでもこれらの地域は犯罪が多いので治安が悪く、観光客も留学生も、できるだけ近づかないようにしましょう。ギャングが多く犯罪が多発している地域がコンプトンです。
サウスロサンジェルスのイングルウッドも犯罪が多くロサンジェルス市民を悩ませています。ここにはできるだけ近づかないようにするのが得策でしょう。
スキッドロウでは自動車の盗難、強盗、性犯罪などが多発しています。特に女子の留学生はこの地域は絶対に訪れないように注意しなければなりません。
サンディエゴの治安と危険地域
アメリカ合衆国の他の地域と比べて比較的治安がよいとされているサンディエゴですが、夜間の外出は極力控えておくべきでしょう。海外留学生がいきなり夜間外出をするということは大変危険なことです。
サンディエゴはアメリカ合衆国の他の主要都市に比べて治安は良い方です。それでも空港や繁華街などではたくさんの人が集まります。そこではスリやひったくりの犯罪もありますので注意が必要です。特に夜間はトラブルの確率が格段に高まりますので、夜間外出は控えましょう。
サンディエゴの危険地域としてはパシフィックビーチ、イーストビレッジ、ノースパークなどが挙げられます。パシフィックビーチはサーフィンの町として有名です。多発している被害はスリやひったくりといったところです。
イーストヴィレッジではダウンタウンの東側で犯罪が多発しています。最も多いのが酔っ払い同士の喧嘩による暴行事件です。窃盗事件も多発しているので注意です。狭い路地では強盗事件まで発生しています。
ノースパークで一番多い犯罪が窃盗です。エリア中央においては、置き引きやひったくりが頻発しています。
サンフランシスコ(シリコンバレー)の治安
サンフランシスコの治安はアメリカ合衆国内の他の主要都市に比べて良い方ですが、空港とか繁華街とかいうような人の出入りが大きい場所では注意が必要です。海外留学生が一番注意すべきは夜間の一人歩きです。夜間はトラブルの確率が上がります。
サンフランシスコで治安が悪い場所があります。最も治安が悪いといわれているのがテンダーロインです。ここはサンフランシスコで最も危険なエリアであるといわれています。強盗や窃盗、傷害や薬物犯罪、銃器所持違反、売春などが盛んですので注意が必要です。
次に治安が悪いエリアがサウス・オブ・マーケットです。週末になるとクラブやバーで賑わっています。この地域では銃撃事件が時々発生しますから車で移動することが良いとされています。
3番目に治安の悪いエリアとしてウェスタン・アディションがあります。この地域の南部は特に治安が悪いということですから訪れない方が良いでしょう。
シリコンバレーにはサンノゼという街があります。一般的にそこの治安は良いのですが、メキシコからの移民やベトナム戦争から逃れた難民がたくさんいますので、そのような地域では治安が他のところよりも悪いということです。
ボストンの治安と危険地域
ボストンの治安はアメリカ合衆国の主要都市の中でも比較的良い方です。多くの海外留学生がそこで過ごしていますので住みやすい環境でしょう。日本の治安は世界トップクラスであるといわれています。それに比べるとボストンの治安も負けますので、夜間の外出などには注意が必要です。日本人をターゲットとした売春や窃盗の事件が後を絶ちません。
ボストン市南西部のロックスベリー、ドーチェスター、マタパン、ジャマイカプレーン、サウスエンド及びバックベイ地区は治安が悪いということで評判です。留学生たちはできればこの地域は避けるべきでしょう。
ボストンの危険地域として有名なドーチェスターは、高速道路93号線沿いにあります。ボストン美術館は多くの日本人が訪問するということで有名です。ここでは強盗や障害などの犯罪が増えているので注意が必要です。
マタパンはドーチェスターの西側に広がるエリアです。こちらも傷害事件や強盗事件が数多く発生しているので、できれば訪問は控えられた方がよろしいです。
ワシントンストリートのあるロックスベリー地区はボストンでも治安の悪い場所として有名です。
ポートランドの治安と危険地域
ポートランドの治安は全米主要都市のなかでも良い方です。ここには歓楽街が多いのでそこでの事件に巻き込まれないように注意する必要があります。歓楽街では置引き、スリ、ひったくり、ホームレスなどをしばしば目にしますが、できるだけ関わらない方がよろしいです。
ポートランドで治安の悪い地域があります。ポートランド市街地にある、バーンサイド・ブリッジやオールドタウン・チャイナタウンには、できれば立ち入らない方が宜しいでしょう。この市内の東側は夜間の犯罪が多いということで、地元の人も深夜の一人歩きを避けるくらいのものです。
壁に落書きが多いところがありますが、そこは避けられた方がよろしいです。また壊れかけた車が多く駐車している場所がありますが、そのような場所では日中でも油断がなりません。思わぬ強盗傷害事件に巻き込まれる恐れがあるからです。
この地域で注意すべき慣習があります。オレゴン州での飲酒及び喫煙は21歳からとなっていますので特に注意が必要です。
外見がとても21歳に見えないような若い人たちは、身分証明書を持ち歩いて外出すべきです。海外留学生は若い人たちが多いので、学生賞を常に携帯して、警察のパトロールや巡回に遭遇した場合には、身分証明書を差し出しましょう。
ワシントンワシントンDCの治安と危険地域
全米で行われている犯罪統計によりますと、ワシントンDCは十万人あたりの犯罪件数が全米で一番悪いということです。ここの大きな特徴は安全なエリアと危険地域が完全に分かれているということではないでしょうか。
主要都市ワシントンDCに留学されることを決心した人たちは、この地理的な特徴を十分理解しておかなければなりません。そして自分たちが活動できるのは、ワシントンDCの中でも安全な地域だけだということを認識しておかなければなりません。
ワシントンDCで気をつけなければならない危険地域があります。治安が悪いエリアとして一番よくあげられるのが、ナショナルモールの東端にあるエリアです。そこには低所得者が数多くたむろしていますので犯罪が多いということです。
ユニオンステーションから東に進んだところにあるアナコスティアというエリアはワシントンDCの中でも最も危険ということなので、留学生たちは出来ればこの場所は立ち入らないようにしてください。
ユニオンステーションの北東は昼間は人々の往来が多いのですが、極めて犯罪の多いところです。綺麗な街なので見た目には犯罪地域には見えないのですがこちらは有名な犯罪地域です。
シカゴの治安と危険地域
シカゴはアメリカ国内の主要都市の中でも犯罪件数が多いところとして有名です。一部の地域は治安がとても良く、そしてまた別の一部の地域は治安が悪いという特徴があります。ですからこちらに留学する場合には地元の人の話を十分に聞いておくこと大切です。
シカゴの危険地域として有名なのがダウンタウンより南部に向かうCTAレッドラインです。海外留学生がこの地域を訪問することはお勧めできません。この地域は一部が治安が悪くて、その他の部分が治安が良いという特徴があります。ダウンタウンから南に行くほど治安が悪化するということを覚えておいてください。
シカゴでは強盗や盗難などのトラブルが頻繁に発生しています。そのようなトラブルに巻き込まれないような心構えが必要です。そのためには目立つ格好をしてはなりません。そして一番大切なことを現金などの貴重品は一箇所に納めておかないというような対策をとっておくということです。
オースティンの治安と危険地域
オースティンの治安は他の全米各地の主要に比べて良いということができます。この地域は夜間でもダウンタウンを一人で歩いていても身の危険を感じることはありません。ですがここはアメリカですから日本とは違います。拳銃を所持することが許されていますので、油断はなりません。
この地域でもたまに拳銃強盗などのニュースがテレビで放送されていますので、日本の東京のような安心感はないということを覚えておいてください。ここにはテキサス大学の本校であるオースティン校があるので留学生たちはそこで思い切り勉強することができます。
ハイテク企業が数多く集まるハイテクの街として有名です。2009年には大変な不況が全米を襲いましたが、その時でもオースティンの経済は豊かであったということです。それもこれもハイテク産業のおかげだということができます。
オースティンには特に危険地帯というものはありませんが、夜間のダウンタウン散策などは避けられておいたほうがよろしいかもしれません。夜には人通りが絶え、それだけ犯罪に遭遇する可能性が高まるということを認識しておかなければなりません。
マイアミ、ハワイの治安と危険地域
マイアミは日本人にも大変有名な場所ですが全米で最も犯罪発生率が高いところの一つとなっているので注意が必要です。観光客が遊びでそこを訪れるのは楽しいですが、留学生が一生懸命勉強する場所にはふさわしくないのかもしれません。
マイアミの危険地域として有名なのはオーバータウンです。このほか、リバティ・シティ、リトル・ハバナ、オーパロッカ、ビスケーン大通りなども危険地域とされていますので、留学生たちはできるだけこの地域に立ち入らないようにいたしましょう。
ダウンタウン・マイアミの北西部に位置するオーバータウンは、とても危険な地域と考えられていますので、留学生たちは注意してください。
オーバータウンの北側にあるリバティーシティは、ギャングとドラッグの街ということで、地元の人々からも恐れられているようです。ここには立ち入らないようにしたほうが得策です。
ハワイは南国の観光地なので日本人には一番人気ですが、日没後は犯罪の確率が増えますので注意が必要です。オアフ島でも夜間は特に気をつけなければならない場所があります。タンタラス、クヒオ通り、アラワイ運河、ケエアモクストリートなどは、犯罪の比較的多い場所なので留学生たちは立ち寄らないほうがよろしいです。
まとめ
アメリカは広いです。広大なアメリカ合衆国の中からどの地域に留学するか決定するのはなかなか難しいことです。いくつかの気になる候補地を考えたら、現地の治安状況をしっかりと比較検討してから最適な場所を選ぶことが大切です。