アメリカ西海岸は、温暖な気候、国際的な環境、生活の利便性など様々な魅力があるエリアです。そんなアメリカ西海岸は、日本からのアクセスもしやすく、日本人から人気のある留学先です。西海岸には、ロサンゼルス、サンディエゴ、サンフランシスコ、シアトルなどの主要都市を含む多くの街があります。今回は、アメリカ西海岸について、基本情報から特徴、人気の都市(大規模・中規模)、留学タイプや費用の目安、注意点までご紹介します。
西海岸とは
概要
アメリカ西海岸は、アメリカの太平洋に面した地域で主にワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州のことを指します。定義の仕方によっては、アラスカ州やアリゾナ州、ネバタ州を含むこともあります。西海岸の人口は約5500万人で、その半数以上はカリフォルニア州に住んでいます。
人種
アメリカ西海岸は他の地域と比べて人種的に多様で、アメリカで少数民族と呼ばれる白人以外の人種の人口が多いのが特徴です。南米やアジアからの移民が多く、カリフォルニア州では、白人約40%、ヒスパニック約38%(黒人・混血も含む)、アジア系14%、その他9%と人種の多様化が進んでいます。
治安
アメリカ西海岸の治安は地域によって異なりますが、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル以外のエリアは治安が良い傾向があります。この3つの都市は全体的に治安が良くないことで知られていますが、安全な場所もあるため全エリアの治安が悪いわけではありません。
アメリカの西海岸で留学に人気の大都市4選
①ロサンゼルス
ロサンゼルスは、エンタメや商業などが栄える都市で、アメリカで二番目に人口が高い都市です。世界中から人が集まるため、留学生だけでなく、多くの移民や観光客が訪れます。ロサンゼルスは、日系人の人口がアメリカで多く、日本人コミュニティや日系企業が多いのが特徴です。
②サンディエゴ
サンディエゴは、カリフォルニア州南部にある都市で、メキシコ人移民が多いことからメキシコ文化が強く反映されているのが特徴です。そのため、英語だけでなくスペイン語やメキシコ文化についても学ぶことができます。サンディエゴは西海岸で治安が良い方で、留学生にも人気があります。
③サンフランシスコ
サンフランシスコは、カリフォルニア州北部にある都市で、世界的なテック企業が集まるシリコンバレーが近くに位置します。アジア人率が高い都市で、ジャパンタウンという日系人街もあり、日本人が生活する上で非常に便利な都市です。観光や自然を満喫するのにも最適な都市です。
④シアトル
シアトルはワシントン州にある都市で、大都市ながら自然豊かな環境が特徴的な都市です。西海岸の中では雨が多い地域ですが、四季を楽しめる街です。多様性に歓迎的な雰囲気がある他、教育水準が高く、バンクーバーへのアクセスが良いのも特徴です。
アメリカの西海岸で留学に人気の中規模都市4選
①アーバイン
アーバインは、ロサンゼルスとサンディエゴの中間にある街で、ロサンゼルスから車で1時間程でアクセスできます。全米で一番低い犯罪率を誇る街としても知られ、教育レベルと所得水準が高く、UCアーバインなどの大学が有名です。アジア人が住みやすい環境も整っています。
②トーランス
トーランスは、ロサンゼルスから北に30分ほど行った場所にあり、ロサンゼルス国際空港からのアクセスが良い街です。トーランスは、日系人が多く、日系企業の数が多いのが特徴で、豊富な日系スーパー、日本人が経営するサロンや病院などがあり、日本人が非常に住みやすい街です。
③サンタバーバラ
サンタバーバラは、ロサンゼルスから西に車で2時間ほどの場所にあり、街が白とオレンジで統一されています。ビーチや山にアクセスしやすく、治安も良く、ロサンゼルス周辺エリアのような混雑がないため、郊外の落ち着いた環境を求めている人にぴったりな街です、
④ポートランド
ポートランドはオレゴン州の最大都市で、公共機関などの整備が整っており、環境意識が高い街です。自然と芸術系の娯楽が充実しており、カリフォルニアと比べて物価が低く、全体的に治安も良いのも特徴です。シアトルと同様で西海岸では雨が多い地域としても知られています。
西海岸の特徴3選
1. 過ごしやすい気候
アメリカ西海岸は、一年を通して温暖な気候のため、理想的な気候として知られています。カリフォルニア州では降水量が低く、年間の気温の差が少ないためどの季節でも過ごしやすいです。乾燥しているのも特徴で、蒸し蒸しとした暑さはありません。西海岸北部では降水量は増えますが、寒暖差が少ないため過ごしやすいです。
2. アジア人が暮らしやすい環境
西海岸は、アジアからの移民が多い歴史があることから、アメリカの他の地域と比べてアジア人が住みやすい環境が整っています。アジア系のコミュニティの種類が多く、アジア系食材店の豊富さやアジアのイベントの開催など、アメリカでアジアの文化を感じられるのが特徴です。
3. 娯楽、自然などの選択肢が多い
アメリカ西海岸は、エンタメや自然アクティビティなど、娯楽の種類が豊富です。西海岸は経済的に発展している都市が多いため、テーマパークや芸術施設、自然公園が充実しており、放課後や休日に過ごせる場所のオプションが多く留学中に楽しめることの幅が広がります。
西海岸での留学タイプ3選
語学留学
語学留学は、現地の語学学校で英語力上達のために勉強する留学タイプのことです。語学留学では基本的に英語能力証明書などは不要で、自分に合ったレベルで英語学習をできる学校が多いです。語学学校修了後に、カレッジ進学などに繋げることもできます。
コミカレ留学
コミカレ留学は、現地の短期大学(コミュニティカレッジ)に進学し、ディプロマや准学士号を取得、または大学編入を目的とする留学タイプです。コミカレ留学では約二年間、学術プログラムで単位を履修するため長期留学の部類に入ります。
大学留学
大学留学は、現地の四年制大学に進学して、学士号取得を目指す留学タイプのことです。コミカレ留学のことを大学留学と呼ぶ場合もありますが、二年制大学と区別するためにここでは四年制大学の学術プログラムに参加することを大学留学と呼びます。
西海岸に3か月留学した際の費用目安
学費
西海岸の語学学校に通う場合、円ドルのレートや学校、プログラムにもよりますが、3ヶ月で約60万円前後の学費がかかります。コミカレの場合、夏学期の約3ヶ月弱で二クラス(6単位)の授業を取った場合、学校にもよりますが28万円前後かかります。大学で同様の単位数を履修する場合、約45万円かかります。
滞在費
滞在費は、ホームステイで約30〜60万円、食事付きかどうかによっても変わってきます。学生寮だと約30〜80万円、シェアハウスで約27〜45万円かかるのが一般的です。立地や治安、個室かどうかなどの要素によって費用が異なります。
生活費
3ヶ月の生活費は、食費が15万円〜、交通費が約3万円、娯楽費が約12万円、通信費が24000円程かかるのが平均的です。食費は、自炊や外食の頻度によって大きく費用が異なり、交通費もバスや電車ではなく配車サービスの場合、値段が高くなります。
西海岸に留学する際の注意点
西海岸は治安や出費、日本語環境などの点で注意が必要です。治安の悪い場所を避けトラブルに巻き込まれないように周りに気をつけること、お金の使いすぎないようにすること、日本語環境ばかりに自分を置かないように気をつけることで、効率的かつ効果的な留学を実現できます。
まとめ
今回は、アメリカ西海岸の都市や全体の特徴と留学を計画する上で役に立つ基本情報をご紹介しました。西海岸には様々な魅力があるので、自分に合った都市で留学生活を満喫しましょう。
なお、東海岸にも興味がある方は下記をぜひご覧ください。